僕らの未来  〜私たちの子供や孫たちが誇れる未来へ〜

2017年11月16日

高い山を築くには

0 件のコメント :

10月22日に行われた衆議院選挙から一ヶ月が経ちます。選挙直前に新党を立ち上げた希望の党が今回の台風の目になると思われていましたが、結果は自民党の圧勝で幕を閉じました。希望の党の大敗にも驚きでしたが、更に驚いたのはこれだけ話題になった選挙でさえ投票率は戦後二番目に低い53.7%だったということです。

世の中が良くなるために政治に頑張ってほしいと思うのは皆の共通の願いでしょう。しかし、「投票したい候補者がいない」、「どの政党になっても同じだ」、「政治に詳しくない」など、様々な理由から多くの人が投票を棄権しています。投票しないということは与えられた権利を放棄しているばかりではなく、私たちの将来の生活に関わる大きな問題にも成り得るのです。

政治家は支持をしてくれる人に向けた政治を行います。若者が選挙に行かなければ年配者向けの政策が多くなりますし、無党派で投票に行かない人よりも熱狂的に支持を続ける団体や支持者に有利な政治方針になることもあります。決まった人が決まった政党に投票し続けていると世の中は何も変わらないばかりか、逆にそこに関わる人たちの中でしがらみや良くない関係が生まれる恐れもあります。こうしたこともあり、海外では投票に行くことを義務として、投票しなかった人に罰則を与えるという所もあります。それだけ投票には責任が伴うということなのです。

と言っても、誰に投票すればいいか分からないという人もいるでしょう。そんな時は、「該当者なし」と記入したり白紙で投票することも可能です。政治家は投票に行かない10万人よりも白紙で投じられた1万票の方が怖いのです。もし、もっと良い候補者が出てきた時にはその1万票がそちらに流れるというプレッシャーになるからです。

「高い山を築くには広い裾野が必要」という言葉があります。これはスポーツなどの分野で、高いレベルの選手が生まれることと競技人口は密接な関わりがあるということです。ブラジルのサッカーや中国の卓球のように、競技人口が多ければ多いほどトッププレーヤーのレベルは高くなります。逆に言えば、携わる人が少ない競技は全体としてレベルを高めていくことが難しくなります。
同じように、政治にも関心を持つ人が多くなればもっと高いレベルの政治が行われていくのです。人々の目と意識が政治力を押し上げます。だからこそ多くの人が政治に参加することが大切なのです。政治は政治家が行うものではなく、そこに暮らす全ての人が行っていくものなのです。

0 件のコメント :

コメントを投稿