宮川拓也のブログ

僕らの未来  〜私たちの子供や孫たちが誇れる未来へ〜

2017年11月29日

秋田の人口減少問題

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人口減少問題は今や日本全体が抱える問題です。その中でも、秋田は人口減少率が全国で最も高く、今年ついに県の人口が100万人を割り込みました。これは1930年以来87年ぶりのことで、ピークだった1956年の135万人から26%も減ったことになります。現在では秋田県で年間13000人、横手市で1000人ペースで人口が減っています。

人口が減れば小売り業、飲食店、娯楽施設などが採算がとれないと撤退していきますし、税収が減少することで行政サービス水準が低下し、生活インフラ、公共交通機関、医療や福祉のサービスも十分に受けられなくなる恐れもあります。また、町内会や自治会の担い手不足から地域の伝統行事の継承が困難になり、文化や歴史が守られなくなるといった問題も発生します。人口減少問題は私たち全ての人に密接に関係する問題なのです。

小さな町ほど人が減っていくスピードは速くなります。一度人口減少のスパイラルに突入すると加速度的に勢いを増していきます。これは危機的状況で、一刻も早くこの流れを断ち切る必要があります。市や県を越えて、国が最重要課題の一つとして取り組まなければいけない問題です。全国ワーストであるからこそ、国が力を入れて秋田の人口減少問題に取り組む必要があります。それは一地域の問題ではなく、将来の日本各地に起こる問題となるからです。
今打つ手は1、2年後に成果が見えるものではなく、10年後、20年後にならないと効果が表れません。だからこそ今、「実験的な取り組み」でも、「人口減少対策特区」でもどんな形でもよいので、なんらかのテコ入れを早急に施さないといけません。

秋田の人口減少問題は私が政治や行政に関心を持つようになった一番のきっかけです。今後も勉強をして、この問題を取り上げていきたいと思います。このブログでも随時、問題提起や対策案を出していきたいと思います。

2017年11月26日

高校卓球全県新人戦

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11/24~26にかけて横手体育館で行われた高校卓球全県新人戦を見てきました。
外は大雪でしたが、会場ではたくさんのお客さんも入っていて熱気があふれていました。

団体戦、ダブルス、シングルスと、白熱した試合が続きました。
スマッシュを打つときの踏み込み時の足音や、得点後の気合の雄たけびを見ていると、こちらまで熱くなってしまいました。

結果は、横手では増田高校男子、横手城南高校男子、横手高校女子があと一歩で決勝リーグというところまでいきました。県南では大曲工業高校男子と大曲高校女子が頑張っていましたが、やはり中央勢の壁は厚いなと感じました。
来年の夏に期待です!


2017年11月22日

オレゴン州ポートランドの街作り

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先日見たテレビで、街作りについて興味深い内容がありましたので紹介します。
アメリカのオレゴン州ポートランドは毎週500人以上の移住者がいて、住みたい街ナンバーワンなのだそうです。その理由について、番組内で紹介されていたいくつかを挙げてみました。

・大自然と都市のバランスが良い
番組内で移住してきた人々が口をそろえて言うのは、自然と都市とのバランスが非常に良いということです。ポートランドでは都市と自然とを都市成長境界線と言う境界線で分け、都市をコンパクトにまとめています。これにより、公共交通機関で住宅と市街地を結び車がなくても便利に生活ができ、余計なインフラ整備を減らし、商業施設も人が集まる中心地に作りやすくしています。その一方で手つかずの自然を守り、レジャーや観光もすぐに楽しめる環境にあるのです。

・世界有数の環境に優しい街
かつては全米一汚い川があると言われた街も、都市と自然を境界線で分けることで自然を守ることに成功しました。農地や自然との境界線以上に街を大きくせず、開発も行ってはいけません。そうした明確なビジョンの元に環境を守っているのです。
ポートランドはスポーツブランドのNIKEやCOLOMBIAの発祥地でもあります。そうした企業が生まれるのも、自然が豊かに残る環境だからこそなのかもしれません。

・コンセプトに則った街づくり
一つの建物の一階は商業施設などの店舗、二階以上はオフィス、上層階は住居といったように、コンパクトで効率的な街づくりのコンセプトに則って街作りをしています。これにより、24時間同じ地域に安定的した数の人がいることで効率を確保できるのです。

・物価が他の州よりも安く、消費税0%
物価が他の州より安いため、買い物天国と言われています。何よりも驚きなのが、消費税が0%だということです。そのため、ポートランドには州を越えてよその街から買い物客が殺到します。また、物価や地価の安さから起業家たちも集まり、雇用や新たなビジネスが生まれています。

・街のスローガンが「風変わりであれ」
街には不思議なものがあふれています。「ドラキュラの血の味」のハンドメイドのアイスクリーム屋さんがあったり、有名ホテルのロビーで散髪していたり、使われなくなったジェット機を購入して住居にしている人まで様々です。住人たちは自分たちの街が好きで、何よりも風変わりな街に誇りに持っています。そのようなユニークさに観光客が集まったり、新たなアイデアが生まれたりするのです。

こういった取り組みがあり、今ポートランドは世界一住みたい街として、多くの移住者が集まっているそうです。こうした事例から私たちも参考にできることがあるでのはないでしょうか。それには、行政が明確なビジョンを住民に提示し、指揮を執っていくこと必要で、時には大胆な決断をする勇気も求められるでしょう。また、その地域である程度自由に独自の取り組みができるように、規制緩和を進めていくことも大事なことだと思います。

2017年11月16日

高い山を築くには

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10月22日に行われた衆議院選挙から一ヶ月が経ちます。選挙直前に新党を立ち上げた希望の党が今回の台風の目になると思われていましたが、結果は自民党の圧勝で幕を閉じました。希望の党の大敗にも驚きでしたが、更に驚いたのはこれだけ話題になった選挙でさえ投票率は戦後二番目に低い53.7%だったということです。

世の中が良くなるために政治に頑張ってほしいと思うのは皆の共通の願いでしょう。しかし、「投票したい候補者がいない」、「どの政党になっても同じだ」、「政治に詳しくない」など、様々な理由から多くの人が投票を棄権しています。投票しないということは与えられた権利を放棄しているばかりではなく、私たちの将来の生活に関わる大きな問題にも成り得るのです。

政治家は支持をしてくれる人に向けた政治を行います。若者が選挙に行かなければ年配者向けの政策が多くなりますし、無党派で投票に行かない人よりも熱狂的に支持を続ける団体や支持者に有利な政治方針になることもあります。決まった人が決まった政党に投票し続けていると世の中は何も変わらないばかりか、逆にそこに関わる人たちの中でしがらみや良くない関係が生まれる恐れもあります。こうしたこともあり、海外では投票に行くことを義務として、投票しなかった人に罰則を与えるという所もあります。それだけ投票には責任が伴うということなのです。

と言っても、誰に投票すればいいか分からないという人もいるでしょう。そんな時は、「該当者なし」と記入したり白紙で投票することも可能です。政治家は投票に行かない10万人よりも白紙で投じられた1万票の方が怖いのです。もし、もっと良い候補者が出てきた時にはその1万票がそちらに流れるというプレッシャーになるからです。

「高い山を築くには広い裾野が必要」という言葉があります。これはスポーツなどの分野で、高いレベルの選手が生まれることと競技人口は密接な関わりがあるということです。ブラジルのサッカーや中国の卓球のように、競技人口が多ければ多いほどトッププレーヤーのレベルは高くなります。逆に言えば、携わる人が少ない競技は全体としてレベルを高めていくことが難しくなります。
同じように、政治にも関心を持つ人が多くなればもっと高いレベルの政治が行われていくのです。人々の目と意識が政治力を押し上げます。だからこそ多くの人が政治に参加することが大切なのです。政治は政治家が行うものではなく、そこに暮らす全ての人が行っていくものなのです。