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2018年2月8日

大雪と除雪費

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秋田県内は例年にも増して大雪が続いています。積雪量は平年の2倍とも言われています。福井県では国道8号線で大雪のため1500台の車が立ち往生しているというニュースも入ってきました。今年は関東でも大雪になるなど、全国的に雪の被害が出ています。

雪が降ると当然ながら道路などの除雪費用がかかります。横手市は毎年10億円ほどの除雪費用が計上されています。今年は追加予算として更に数億円かかる見込みです。横手市の平成30年度の一般会計予算が538億円、その中の約2%が除雪費用です。これを多いと見るでしょうか、少ないと見るでしょうか。この金額は学校などを維持運営するのに必要な教育費や商業活性化のための商工費のそれぞれ半分ほどです。次世代への投資や雇用の創出の観点から見ると除雪費は決して少ない費用ではないように感じます。雪国では除雪費用がどうしてもかかります。しかし、それを削減する方法はないのでしょうか。

除雪にかかる予算はその年に降雪量が少ないからと言って余るということはありません。一度つけた予算は使い切るのがお約束となっていますので、雪が多くても少なくてもその費用は必ず使われます。横手市は2010年に7億円だった除雪予算は2015年には10億円に膨らんでいます。近年除雪にかかる予算は7億円では間に合わず、追加予算を含め最終体には10億円ほどになることから、当初予算の段階で10億円を計上することになったそうです。これではどんなに雪が少なくても追加分の3億円は戻って来ません。できるだけ予算がかからないよう節約や工夫をする努力もなくなります。安易に予算を増やすとそれ以降減らすことはほぼできません。いずれ10億円かかってしまうにしても、当初予算を低くつけて必要に応じて補正を組むのが効率的ではないでしょうか。

また、街づくりを考える時に除雪のことも考えて行っているでしょうか。閑散とした旧市街地はそのままに、新たに田んぼをつぶして道路や住宅地を建設していますが、それはしっかりとしたビジョンを持った上でのことなのでしょうか。無計画に街を広げているだけでは除雪する面積は増え、管理メンテナンスの負担は大きくなります。雪国では冬以外でも雪の対策を見据えた街づくりが大切ではないかと思います。

除雪は大切ですが、それを実施するもの私たちの大切な税金からです。組まれた予算が健全に効率的に使われているかを皆が厳しくチェックする必要があります。人口は減っているのに予算だけが増幅していくのでは一人当たりの負担が大きくなるだけです。予算組みや費用を減らすアイデアの捻出は議会や行政の技量にかかっています。

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